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 ええと、何から言い訳しようかな(おい・・・)

 今回の話のテーマは「恭子らしさ」です。啓介にとって恭子らしさって何かなぁ・・・なんて考えてみたら「FDが好きな、ちょっと変わった奴だけど、まっすぐな子」かなあ、と。そして「おっちょこちょい(天然)」。これ重要(笑)多分、この感覚はケンタに対するのと同質(えー)放っておけない、というかアニキぶってみたいというか。「めんどくせー」とか言いつつ、頼られると気持ちがいい人だと思います(笑)
そんな「恭子らしさ」を自然に出せたのも、啓介が淡々としているからなのですが(まあ、思い出してもいなかったくらいだから/以下略)お互いあえて過去もその先の話もしなかったから、ぎくしゃくせずに「タクシー拾えない」時間まで楽しく過ごしてしまったようで・・・。

この「偶然の再会」の時が、一番恭子らしく素直に笑って素直に喜んでいると思います。
この先は何かあるたびに「期待」したり、「期待しないように」とか気持ちのセーブばかりだから。

 赤城での別れが啓介のけじめだとしたら、今回は恭子からの別れ。
Dが終って「伝えたいことはいっぱいあるけれど」と思っていた恭子もDには触れない。
その話をすると必然的に「Dの間は誰ともつき合う気はない」の空気に触れてしまうから。
この再会の喜びは、それとは違う。

啓介と「その先」はないとわかっているから、この偶然を大切に、大事に時間を過ごして恭子なりの「けじめ」をつけたかった。
恭子が未練なく「じゃあね」とすぐに去って行くものだから、どうこう考える余裕もなく、呼び止めてしまった。
もしや引き止めなかった「アホかー!」という夢のどっかモヤモヤした気分を啓介は思い出したか?(聞くな)
恭子はすっきりリセットできて、啓介は逆に後ろ髪引かれてしまった再会でした。

笑顔全開の恭子と、FDの窓から腰掛けてタバコの火を消す啓介が描けたので思い残すことはありません(笑)
[08/8/4/甲乃]